ICOM展

先週「スポーツの日」に無線機メーカー「ICOM」の ICOM展が開催されました。

場所は、雲仙市神代の「アマチュア無線機器歴史館」。
古民家を改装して、懐かしい無線機がズラリ展示されてます。
今回は、ICOM展と言う事で、入って正面に懐かしいICOMの機器が展示されてました。
中段、中央に IC-221 が展示されてます。
私が初めて購入した144MHzオールモード機です。

他にも、メーカーを問わず、珍しい機器がずらり。
中央上部にTS-311の箱が・・・・この無線機、私が高校時代の無線クラブに常置されていた
懐かしの無線機になります。
箱に、TRIOと書かれてるのが解りますか?
今は社名が変わって、KENWOODになってます。

さて、今回の目玉はこれでしょう。
ICOM 60周年記念モデル、全国で60台生産されて、今後は受注生産になる、
IC-7760 固定機初のセパレート型になります。
コントロール部分は普通なのですが、本体がデカい!
置き場所を選ばない事が売りですが、この大きさどう考えても置き場所を選びます。
当然200W機です。
固定免許を申請すれば使えますが、移動局免許では50W上限なので、触手は伸びませんね。
また、本体が良くても、肝心のアンテナがショボいので宝の持ち腐れでしょう。

そして、問題はもう一つ・・・・
お値段です。
税込みで約、90万円・・・・

無線機は最新で良いんですけど、アンテナ設備は、終活に入る必要がある現在。
チョット難しいですね。
無線局運用には、アンテナと無線機のバランスが重要です。
無線機がいくら良くてもアンテナがショボくては、送受信共に潜在能力を
使う事が出来ないと思われます。
スポーツカーに軽自動車のタイヤを付けて走るようなものです。

ICOMが、こんな製品を出せるのも、多岐に渡って製品を製造しているからだと思います。
1.WiFi機器
2.ディジタル簡易無線
3.防災無線
4.アマチュア無線機
5.その他
アマチュア無線機の占める割合は少なくなってきてます。
市販品として、1.8MHz~10GHz帯域の無線機を市販してくれてます。
アマチュア無線の利用バンドを維持できるのも、ICOMのおかげと言っても
過言ではありません。

しかし、60周年記念、良い物を見せて頂きました。
また、高齢化しているアマチュア無線人口。
集まった人を見ても、現役世代が少ない状態。
一時は、趣味の王様とも言われた「アマチュア無線」ですが、
今後の発展は、難しそうです。