アンテナ切替機(手直し)

先日から作成していた、アンテナ切替機。
切替機単体の SWR が思ったより下がらず、部品の見直しを行いました。

上部の BNC コネクタを、50Ωの高周波用に変更、内部にシールドを追加して、
組み上げてみました。

これは、前の配線ですが、全てやり直してます。

お!少しだけ改善しましたが・・・・
結局、使える周波数が、250MHz→340MHzと100MHz程度向上した程度で、
アマチュア無線のUHFバント、430MHzを切り替えるのは難しそうです。
単なる、切替機なんですけどね、それでも周波数が上がると、シャーシ内の
空間や配線距離も設計しないといけないようです。

430MHz~440MHzまでの SWR 推移はこんな感じ、これが1.5以下なら問題無かったのですが、2.0では話になりません。
実際に無線機を接続して、無線機のSWR測定機能を使っても、同じような表示が出ます。

切替機を使ってダミーロードに切替、実際の無線機で測定してみます。

SWRを確認すると、2付近まで上がってます。
実際にアンテナに切り替えて測定してみると・・・・

上部のBNCコネクタを切り替えて、アンテナに接続します。

おや、少し下がりました。
ダミーロードは、理想的なインピーダンス50Ωの順抵抗ですが、アンテナはそう簡単に行きません。
マッチング的には、実アンテナの方がマッチングが取れているようです。

当然ながら、144MHz帯のSWRは、見事に下がっています。


144MHz~146MHzは、前回同様で利用可能ですが、こちらは、1.18→1.23と若干悪化。
実際の無線機につないでみると・・・・

430.88MHzの測定結果とは打って変わって、SWRメータがほとんど振れません。
ほぼ理想的なマッチングです。

50MHzは問題無いですね。

140MHz~1300MHz (1.3GHz) を測定すると・・・・あれ!
周波数が上がるほどに SWR が悪化する訳では無さそうです。
430MHz前後にピークが来てます。
やはり、回路設計をチャンとやって、作らないと難しそうです。

せっかく作成したので、HF帯、VHF帯の切替機として使う事にして、
別途、取り外ししやすい、BNCコネクタでケーブルをつなぎ替えられるように、変換コネクタを購入する事にしましょう。
また今回の様な、BOXタイプを作る場合は、

こんな、シャーシ実装用のコネクタを購入した方が良さそうです。
これを使うと、50Ωの同軸ケーブルを加工して空中配線する必要がなくなります。
シャーシ内部でコネクタ接続すれば良い訳です。

「N型メス⇔SMAメス」

BNC側はケーブル付きを購入して、MCX側の同軸ケーブルを適当な長さでカットして・・・
SMAのオスを半田付けすればOK。

「BNC型メス⇔SMAオス」
SMA型に交換して、ケース内をコネクタで結線すれば、全区間同軸ケーブルと同じになります。
これだと、結合部分におけるインピーダンス変動も少ないように思われます。
今回上手く行かなかったのは結構ショックでしたからね・・・・
来月でも、元気が出れば再度チャレンジしてみたいと思います。

部品購入代金等、無駄遣いになりましたが、高周波回路の難しさが理解できました。
シャーシ内空中配線で対応できるのは、VHFまでと言う事で・・・・