サーバーリニューアル計画(3)
サーバーリニューアル計画(2)の失敗を受けて、
今回は慎重にアップデート作業を実施します。
1.実行前に ./migrate2rocky.sh -V でベリファイを行う。
2.古いカーネルを全て削除する。
3.リモート環境でアップデートを実施しない。
4.追加インストールしたリポジトリを削除する。
1と3は、移行作業の注意てんですから、2と4を事前処理する事にしましょう。
[root@ns ~]# dnf repoquery --installonly
kernel-0:4.18.0-547.el8.x86_64
kernel-0:4.18.0-548.el8.x86_64
kernel-0:4.18.0-552.el8.x86_64
kernel-core-0:4.18.0-547.el8.x86_64
kernel-core-0:4.18.0-548.el8.x86_64
kernel-core-0:4.18.0-552.el8.x86_64
kernel-devel-0:4.18.0-547.el8.x86_64
kernel-devel-0:4.18.0-548.el8.x86_64
kernel-devel-0:4.18.0-552.el8.x86_64
kernel-modules-0:4.18.0-547.el8.x86_64
kernel-modules-0:4.18.0-548.el8.x86_64
kernel-modules-0:4.18.0-552.el8.x86_64
カーネルは、3世代入ってますね。
最新カーネルを除いて削除します。
[root@ns ~]# dnf remove --oldinstallonly
依存関係が解決しました。
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パッケージ Arch バージョン リポジトリー サイズ
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削除中:
kernel x86_64 4.18.0-547.el8 @baseos 0
kernel x86_64 4.18.0-548.el8 @baseos 0
kernel-core x86_64 4.18.0-547.el8 @baseos 71 M
kernel-core x86_64 4.18.0-548.el8 @baseos 71 M
kernel-devel x86_64 4.18.0-547.el8 @baseos 53 M
kernel-devel x86_64 4.18.0-548.el8 @baseos 53 M
kernel-modules x86_64 4.18.0-547.el8 @baseos 25 M
kernel-modules x86_64 4.18.0-548.el8 @baseos 25 M
トランザクションの概要
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削除 8 パッケージ
解放された容量: 298 M
<途中省略・・・・・・・・>
インストール済みの製品が更新されています。
削除しました:
kernel-4.18.0-547.el8.x86_64 kernel-4.18.0-548.el8.x86_64
kernel-core-4.18.0-547.el8.x86_64 kernel-core-4.18.0-548.el8.x86_64
kernel-devel-4.18.0-547.el8.x86_64 kernel-devel-4.18.0-548.el8.x86_64
kernel-modules-4.18.0-547.el8.x86_64 kernel-modules-4.18.0-548.el8.x86_64
削除完了です。
最新のカーネルのみ、残りました。
引き続き、サードパーティー製リポジトリの整理です。
[root@ns ~]# yum repolist
repo id repo の名前
appstream CentOS Linux 8 - AppStream
baseos CentOS Linux 8 - BaseOS
elrepo ELRepo.org Community Enterprise Linux Repository - el8
epel Extra Packages for Enterprise Linux 8 - x86_64
epel-modular Extra Packages for Enterprise Linux Modular 8 - x86_64
extras CentOS Linux 8 - Extras
remi-modular Remi's Modular repository for Enterprise Linux 8 - x86_64
remi-safe Safe Remi's RPM repository for Enterprise Linux 8 - x86_64
それぞれに依存関係があるので、削除順番を確認しつつ・・・・
[root@ns ~]# yum repolist
repo id repo の名前
appstream CentOS Stream 8 - AppStream
baseos CentOS Stream 8 - BaseOS
extras CentOS Stream 8 - Extras
extras-common CentOS Stream 8 - Extras common packages
powertools CentOS Stream 8 - PowerTools
はい、綺麗になりました。
再起動して、移行作業に入りましょう。
さて、前回の失敗を受けて、サーバにモニターとキーボード、マウスを接続しました。
早速ベリファイを実行します。
何のエラーも無く、ベリファイ終了。
念のためログを確認しましたが、問題無しでした。
ドキドキしなら、-r オプションを付けて、移行開始です。
リポジトリの確認後に、system package の入れ替えがスタートします。
logos ファイルの入れ替えが行われた事で、壁紙も切り替わりました。
Complete! 良い表示です。
続いて、リポジトリの入れ替えです。
ここもエラー等はでてません。
リポジトリの入れ替えがおわると、パッケージの総入れ替えです。
パッケージ入れ替えが終了すると、いよいよ終盤。
カーネルパッケージの入れ替えに進みます。
そして、前回失敗した GRUB のコンフィグレーションの構築フェーズ。
ここまで来れば、大丈夫でしょう。
無事に終了しました。
Please rebot your system.
おお!再起動して良いんだ・・・・
ブート途中のロゴが変わりました。
チャンとブートしているようです。
その後削除した追加リポジトリを再インストールして色々チェック。
ベースカーネルは古くなりましたが、セキュリティパッチが実施されればそれでOKです。
もう一台のサーバにも同様の作業を行い、予備のサーバも完成しました。
予備のサーバには、工事中に動いてもらわないといけないので、コンテンツを書き換えて
起動確認・・・・大丈夫そうです。
Rocky 8の一般サポートは2024年5月1日まで・・・・
セキュリティサポートは、2029年5月1日まで行われます。
Rocky 9の一般サポートは2027年5月31日まで・・・・
セキュリティサポートは、2032年5月31日まで行われます。
一般サポートを受ける事は無いので、セキュリティサポートが重要ですね。
Rocky 8 は 2029年5月1日ですから、次のサーバーリニューアル計画は、
2029年に入ってから考えましょう。
それまで、私は生きてるのでしょうか・・・・5年も先の話はわかりません。