お盆の提灯

私の実家、島原では、初盆を迎えるお宅に、切子灯篭(きりこどうろう)を贈ります。
贈られた切子灯篭は、精霊船に積んで海まで運び、有明海に流す事になります。

実際は港に集めて、海まで流さない場合が多いのですが、場所によっては、漁船に引いてもらい、海に流す場合もあります。

最近は引き手が少なくなり、精霊船を出さない家庭も多いようですが、親族総出の作業となるので、ある意味亡くなった人が親族を寄せて、つながりを強くしているようにも思えます。
昔ながらの風情を感じられる、本当の送り火です。
ちなみに島原の精霊船は、実際に担ぎます(車輪、台車の利用は邪道です)、全てワラと竹で作られた精霊船は結構重く大変です。
雨が降るとワラが水を吸ってずっしり!
担ぎ手の人は、空模様がとても気になるお盆となります。

季節の行事

Posted by papas