新規、無線機(出力アンテナ調整)
さて、運用に入る前に、一通りチェックしてみましょう。
先ず、144MHz帯域の出力確認から。
取り敢えずは、ダミーを接続して、出力チェック。
ダミーとは、インピーダンス50Ωの純抵抗です。
全ての電力をダミーロードで消費するため、外部に電波を放射しません。
20Wレンジにして、出力調整、10Wに絞ります。
出力調整が完了した段階で、通常運用のアンテナに接続、SWRの測定に入ります。
SWRのキャリブレーションモードにして、フルスケールに調整。
反射波を測定します。
SWRとは、SWR = 1 の場合に給電線から空中線に供給された電力が全て放射され、それ以外の場合には電力の一部が給電線に反射波として分布し、有効に放射されなくなります。
また、反射波で、無線機のファイナルを破損する可能性すらあります。
通常だと、1~1.5が許容範囲と言われていますので、1.5に押さえ込むように調整します。
計算式では、1.5の場合、送信電力の4%が反射波となる計算なので、10Wだと、0.4Wが反射波になるのですが、極端な話、1KWの場合40Wになり、無視できない数値になります。
1.5以下だから大丈夫と言うわけでは無く、運用電力と相談しながら、微調整を行う必要のある数値です。
144MHz帯のSWRは、1に限りなく近く、針がピクリと動く程度。
これは、理想的な数値と言えますね。
次に、430MHz帯の調整をします。
こちらも、ダミーを接続して、先ずは出力調整。
10W前後とします。
ま!こんなもんでしょう。
20Wレンジで、10Wを若干超える程度。
次にアンテナと接続して、キャリブレーションします。
取り敢えず、フルスケールに調整して、キャリブレーション完了。
お!こちらはギリギリですね。
1:1.4です。
約3%が反射波になりますから、10W運用だと、0.3Wですね。
取り敢えず規格内、大丈夫でしょう。
無線機を通常運用の空中線に接続して、受信を開始。
なんと、ショボいアンテナでしょう。
ここは風当たりが強いですからね、コンパクトで頑丈な構造にしました。
アンテナポールのマウントは2段にして、ネジレに強くしてます。
スペクトル・スコープも実装されているので、表示を確認してみます。
ま!そこそこ使えそうですね。
知り合いの無線局にお願いして、音声変調のレベルもチェック。
これで運用出来る状態になりました。
本無線機、設定していくと、色々楽しめそうなのですが、機能が豊富過ぎて大変です。
インターネット経由で、リモート運用も可能。
追々、調整して行く事とします。
しかし、25年ぶりの固定無線機のリニューアル。
前に書きましたが、固定無線機を新調するのは、人生でこれが最後になるでしょう。
前回購入から25年運用できました、今回購入の無線機が25年運用できるとすると、
さて、私は何歳になっているのでしょうか・・・・・
人生短いですね。