安定化電源 GSV3000 の修理
安定化電源 GSV3000 の電圧が不安定になってました。
そこそこの出力で送信しても、電圧変動は少ないはずなのですが、受信時にもピョコピョコ電圧計が振れます。
テスターで計ってみてもやっぱり、ピョコピョコ!
色々検索してみると、制御基盤の半固定抵抗が弱いらしく、電圧変動や、電力不安定が多数報告されていました・・・
でも、そんなに古い電源だったかな~~
購入履歴を検索してみると、2019年5月14日・・・既に5年も使ってたんですね。
今回はこれと入れ替えてみましょう。
早速注文、500Ω,5KΩ,10KΩ,50KΩの4種類。
手前に写っている RV1 奥に RV2,RV3,RV4の四つを交換します。
早速分解して、基盤から半固定抵抗を取り外しました。
久し振りにハンダ吸い取り機が活躍、ふざけた名前で「ハンダシュッ太郎」
並べて見ても、実に弱そうです。
接触面が外に見えてるタイプですので、湿気やホコリの影響をもろに受けてしまいます。
密封型を採用してもらいたいですね。
取り外した半固定抵抗を実測して近い値に設定し載せ替える事にしました。
先ずは、RV1
実装されていた抵抗は、4.22K、何%の誤差なんでしょうね。
まあまあ近い値に事前調整。
RV1は、電圧表示の微調整用らしいです。
続いて、RV2
こちらは、ほぼピッタリと言って良いでしょう。
RV2は、過電流保護の調整用らしい、これがほぼピッタリに調整出来たのは良かった。
比較的重要な半固定抵抗です。
引き続き、RV3
こちらは、微妙です。
VR3は、電流計の微調整みたいですから、若干の表示誤差は良いでしょう。
あれ!チョイ待ち・・・
回路図では、RV3(2KΩ)の半固定抵抗になってますが・・・
実装されていたのは500Ω、大丈夫なのか~~
続いて、RV4
こちらも、まずまずの値に調整できました。
VR4は、電圧指示調整。
抵抗にも結構なバラツキがあるので、しかたありませんね。
それぞれ、5個購入したので、一番抵抗値の近い物を使って見ました。
それでも、ピッタリにはなりません。
しかし、中点を取ってるはずなのに、古い半固定抵抗は、誤差が大きいですね。
VR4全体、9.9KΩなのに、中点で、5.19KΩ+5.48KΩ=10.67KΩ・・・・
なんで合わないんだろう・・・・
新しい半固定抵抗は、そこまでの誤差はありません。
ま!ヨシとしましょう。
交換してみました。
基盤に直接取り付け出来ないタイプなので、中央の一本をジャンパーで飛ばして、基盤に実装しました。
恐る恐る電源ON。
取替前の電圧はチャンと出てるようです。
取替前に出ていた電圧のブレもありません。
電圧微調整で、13.8V付近に調整。
無線機を取り付けて、50Wでテスト送信。
電流計は、13A前後を表示してます。
これも、取替前と大差無い表示です。
50W機が2台接続されてます。
基本的に、複数の無線機を同時送信させる事は少ないので、考慮する必要は無いのですが、最大出力で2台同時送信しても30Aを超える事はありません。
修理完了と言う事にして、実際に運用してみましょう。