無線区間の伝送速度

前回に引き続き、無線LAN区間の速度について色々遊んでみましょう。
カタログスペックは以下の通りでした。
今回は、言い訳みたいな、コメント部分も入れておきます。

5GHz:
IEEE 802.11ax:4803Mbps (160MHz 4×4)
IEEE 802.11ac:3466Mbps (160MHz 4×4)
IEEE 802.11n:600Mbps (40MHz 4×4)
IEEE 802.11a:54Mbps
2.4GHz:
IEEE 802.11ax:573Mbps (40MHz 2×2)
IEEE 802.11n:300Mbps (40MHz 2×2)
IEEE 802.11g:54Mbps
IEEE 802.11b:11Mbps
※表示の数値は理論上の最大値であり、実際の転送速度を示すものではありません。

但し書きには、「理論上の最大値」と書かれてますね。
ま!上記の数値を鵜呑みにして、出ないじゃないかと文句を言うための検証ではありません。
自分自身、無線のデータ通信に過度の期待は持たないほうですから・・・
コレが我が家の構成図、2Fにインターネット接続用のルータを設置して、DMZとLANが
別のセグメントで存在します。
実環境は、Wi-Fi中継機と繫がってる関係上、Wi-Fi中継機が速度の上限になります。
前回の速度試験は、2F の Internet Serverと、1FのクライアントPC間で試験した結果です。

最大1201Mbps(IEEE802.11ax / 5GHz)
最大866Mbps(IEEE802.11ac)
最大573Mbps (IEEE802.11ax / 2.4GHz)
最大300Mbps(IEEE802.11n)
最大54Mbps(IEEE802.11a、IEEE802.11g)
最大11Mbps(IEEE802.11b)
※表示の数値は理論上の最大値であり、実際の転送速度を示すものではありません。

この中継機でも、1201Mbpsですから、十分1000baseを超える事になります・・・・が!
実際は、300Mbps前後でしたね。
1FのPCにWi-Fiユニットを搭載していないので、従来のLAN延長的な構成で使ってます。
テレビも同じ感じで接続され、当然スマホ等のWi-Fi接続可能な機器は、近いところを掴むのかな・・・・

それじゃ、理想的な環境を作って、速度試験を行う事にしましょう。
無線の対抗機器を同じ物にして、BRIDGEでリンクさせます。
無線APは隣に設置して、出力最大、他のチャンネルとの被りを監視、問題無い事を確認します。

さて、さて、理想的な状態で片方向通信を行ったところ・・・・
最大で、890Mbps出ました。
パケット遅延に関しては、無負荷時に約2msだったのが、過負荷時には、約13ms、
LAN環境が1000BASEだと言う事で、ほぼワイヤースピードに近い速度が出ます。

さ!次に、同じ端末で2つのコンソールを開いて、双方向でデータを送り受けしてみます。
面白い結果がでました。
500Mbps程度までは、上り下り共にほぼ同じ数値でしたが、500Mbpsを超えた辺りから、
下り方向が極端に圧迫を受けます。
先ほどの片方向通信試験で890Mbpsが出てるので、これって、上り下り合わせてこの辺が限界的な結果なのでしょうか。
SNMP当たりが実装されていれば、CPU負荷を測定してみたいところです・・・
CPU負荷が100%に張り付いてると、こんな動きをするのかもしれません。

パケットの遅延測定も同時に行いましたが、こんな感じのグラフになりました。
色々試して見ましたが、実用上問題無く使える範囲は、上り下りで500Mbps。
電波環境を改善させて、理想値に近づいたところで、カタログスペックは出せないと言う事かな?

今回導入した無線APは業務用ではありませんし、1万円台の民生用に過度の期待はしてません。
それでも、500Mbps程度は送れそうなので、自宅で使う分には十分でしょう。
現時点の300Mbps前後が一番バランスが良いのかもしれません。
面白い結果がでました、久し振りにSEみたいな事してるな~

PCとネット

Posted by papas