夕焼けの撮影

2021年9月13日

花火撮影、夜景撮影に続く第3回目・・・そろそろネタ切れ。
今回は夕焼けの撮影で思うことです。
先ず、撮影ポイントの考え方について、思うことを書いてみましょう。
なぜ夕焼けは赤いのか!? 理科の実験で使ったことがあるとおもいますが、プリズムの光を思い出してください。
赤い色の光は屈折率が高く、光の入射角の関係で地表に到着する可能性が高くなります。
又波長の短い青色は、空気中の塵や水蒸気に当たると乱反射して、地表に届きにくくなります。
平らな地形での太陽光が到着する大気の層は次のようになります。

真上からの光より、日没近くの光の方が、大気の層を多く通過する事がわかります。
次は谷間からの太陽光の到着です。

日没近くの角度が高いため、平地での太陽光より大気の層が薄くなります。
次は山頂からの太陽光の到着です。

山頂からだと、平地や、谷間にくらべ、より多くの大気層を通過することになります。
以上の事から、より多く大気を通過する山頂での撮影の方が夕焼けらしく赤い光を多く含むはずです。
しかしながら大気の塵や、水蒸気は、気象条件により前後するため、山頂の方が綺麗な夕焼けに遭遇する可能性が高いと言うことで、必ずそうなるとは限らないのが辛いところです。

★岡山、金甲山 (SONY R1 シャッター速度 0.016sec 絞り F16 ISO-160)
この写真は、夏の金甲山からの夕焼けです。
水蒸気は冬場と比べ多めですので、結構赤が出ています。

★岡山、児島湾 (SONY R1 シャッター速度 0.005sec 絞り F16 ISO-160)
秋に児島湾から撮影した写真です。
海に絡むと水蒸気が増え、赤が出やすいような気がします。

★高松、屋島 (SONY R1 シャッター速度 0.008sec 絞り F16 ISO-160)
秋口で高場所からの撮影です。
高松の屋島から撮影しました。

★高松~岡山、フェリーより(SONY R1 シャッター速度 0.002sec 絞り F16 ISO-160)
高松からの帰りのフェリーから撮影しました。
海に沈む夕日や、朝日は結構綺麗な赤がでます。

★岡山、金甲山 (SONY R1 シャッター速度 0.02sec 絞り F16 ISO-160)
秋の金甲山からの撮影。
岡山は、平地が多く、普通に撮影しても綺麗な夕日を撮影出来る機会が多そうです。
私の出身地、長崎より、場所を選ばず良い写真が撮れます。
お試し下さい。
そうそう・・・場所選びは上記でOKと言うことで、後は、写真の撮影方法なのですが、太陽光は結構明るいので、EV補正を暗めにすると赤が出やすくなります。
シャッター速度も早めに設定できますから、手持ち撮影でも、いい絵が撮れると思います。

写真撮影

Posted by papas